DXとは、業務の単なるデジタル化を指すものではありません。DXの最終的な目的は「デジタル技術を活用して組織全体や社会に変革をもたらすこと」です。DXの成功に必要なステップを3つに分けて考えてみましょう。

目次

  • DXのステップ1「今あるものをデジタル化」
  • DXのステップ2「高い付加価値の提供」
  • DXのステップ3「組織全体や社会の変革」

DXとは、業務の単なるデジタル化を指すものではありません。 DXの最終的な目的は「デジタル技術を活用して組織全体や社会に変革をもたらすこと」です。 多くの企業が、DXを進める必要性を感じているものの、 経済産業省によれば、95%の企業がDXに未着手、もしくは一部の部門で取り組み始めた段階にとどまっており、 DXへのファーストステップを踏み出すことは企業にとってはなかなか難しいようです。 そこで、DXの成功に必要なステップを3つに分けて考えてみましょう。 まず、1つ目のステップは「今あるものをデジタル化」することです。 紙で管理されている情報のデジタル化や、会議のオンライン化、手作業でおこなっている業務を自動化するなど、 今おこなわれている業務をデジタル化してみましょう。

続いて2つ目のステップは「デジタル技術を活用して業務を改善し、高い付加価値を提供すること」です。 このステップでは、ステップ1でデジタル化したものを利活用することで業務を改善します。 また、既存業務を改善するだけでなく、デジタル技術を活用した新規事業の展開もこのステップで行いましょう。 最後、3つ目のステップは「競争優位性を築き、組織全体や社会を変革すること」です。 このステップでは、新しい働き方を組織全体に広げ、新規事業のメソッドを既存事業にも展開して、全社的な競争優位性を築きます。 DXの推進というと、最初からステップ3の段階を目指しがちですが、一足飛びにDXを達成することはできません。 まずは既存の業務のデジタル化から始め、ワンステップずつDXの基礎を固めていきましょう。